面白く 楽しく 美しい糸 "NORO" ヤーンのご案内
人に優しく、自然に優しい物づくりがしたい。人を楽しく、幸せな気持ちにする糸を作りたい・・・
私たちのそんな思いが紡ぎ上げた糸「NORO ヤーン」その一本一本にこめられた数々のこだわりをご紹介します。
- 原材料について
- NOROヤーンは、天然素材にこだわり続けてきました。
選りすぐった材料を使用し、その自然のもつ特質を損なうことなくお客様の手にお届けしたいと考えています。
ですから、繊維の風合いを大切にするために、原糸についた混入物の除去は、薬品や機械を使わずに、すべて手選別でおこなっております。
- 原料のブレンドについて
- 風合いの良さ、すなわち「柔らかさ」「軽さ」「ぬるみ」「張り」「手触り」そして「色合い」「光沢」「編み良さ」を兼ね備えた糸を作るため、
それぞれの原料の特質を十分理解した上で、最高の構成を目指して数種類の原料をブレンドしております。
2種類以上の原料を使用する場合、糸づくりの中であえて均一にはミックスしないようにしています。これは1本の糸の中でウール・シルク・モヘヤなどの各原料にそれぞれ微妙に違った色・艶・風合いなどの自己主張を持たせる為です。時にはそれが斑に見える事もありますが、それがNOROヤーンの大きな魅力の一つになっています。このため糸の全ての部分で原料の混率が同じではありません。混率表示は原料を投入した割合であり、糸全体の平均です。
- 染色について
- 色はNOROヤーンの最も重要な要素です。色はあくまで美しく、力強い輝きと深みがなくてはなりません。
また美しいだけでなく、堅牢度も良い(色が褪せ難い、色落ちし難い、色移りし難い)色でなければなりません。
私どもは長年研究を続け、 試行錯誤を繰り返してまいりました。そして最高級の染料をふんだんに使用する事によって、「美しさ」と「強さ」を得ています。
また1本の糸の中で色と素材がともに変化する糸や、色に関係なく素材だけが変化していく糸もございます。シルクからウール、ウールからアンゴラ、アンゴラからキャメル・・・といったように変わっていき、各素材の持つ天然の色合いの上に染色致しますので色のトーンや明度、色相、彩度が変わり素晴らしい色合いを表現できます。
- NOROの糸づくり
- 「人の手で糸を紡ぐ。人の手で出来ない事だけを、機械で補う」というのがNOROの糸づくりです。
職人たちが美しく染まった原毛を、真心こめて一色一色手で量って並べ、それを出来るだけゆっくりとした速度に保ちながら、機械で紡いでいる「手作りの糸」です。手で紡ぐため、羊毛繊維を 大きく傷めることがなく、自然の光沢と風合いが表現できるのです。また手で並べることにより、繊維一本一本が不規則な配列になり、「かさ高性」(ボリューム感)のある糸になります。
軽く、柔らかく、ふくらみも大きいのが特徴です。
糸の太さは平均値でとらえてください。人の手で原料を量ったり並べたりしている手紡糸ですから、部分的には太いところも細いところもあります。撚りが強いところも甘いところもあります。強いひっぱりには耐えられない部分もありますので 「とじ」や「はぎ」「ゴム止め」は撚りを戻さずに少しづつ、やさしく仕上げてください。
- つなぎ目について
- 一般の毛糸とは違い、「手作りの糸」NOROヤーンは、つなぎ目なく続けて多くの糸を紡ぐ事ができません。
紡いだ糸は一旦80g~90g程度で巻き取って仕上げます。その一つ一つをつないで、玉やカセにします。その時にもつなぎ目ができる場合があります。
ですから糸と糸のつなぎ目が1玉(1カセ)に1ヶ所、多いときには2ヵ所入る事がありますが、ご理解くださいませ。
他の糸にないNOROヤーンの数々の特徴をご紹介してまいりました。
1枚の作品を編む中で何種類もの素材と色を楽しむことができ、
既存にない面白い作品を作ることができるのがNOROヤーンの一番の特徴です。
私どもは、これからも自然と人にやさしい物づくりを目指し、品質のますますの向上をはかり、
又新しい商品の開発や、お客様のお役に立つ用途開発等いっそう努力をしてまいります。
どうか、今後ともNOROヤーンをご愛用くださるよう、お願い申し上げます。